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損切りは永遠の課題!?
損切りポイントを決める場合、あなたはどこに設定していますか。
未だに適当なところ、もうこれ以上耐えられないところで損切りしていませんか。
ダメですよ!!
そんなトレードを続けていては、大きな資金を失ってすぐに相場の世界から退場してしまいます。
これは「相場は結局自分自身との戦い!!負ける11の理由とは?」の記事でもお話ししましたね。
感情に任せたトレードになっていませんか。
「損切りは相場を続けていくための必要コスト」と割り切らないといけないと頭ではわかっていても実際にはなかなかできない。
それだけ損切りって本当に難しいものです。
相場を続ける上で永遠の課題とも言えます。
損切りが上手くできずに相場から退場する人があとを絶ちません。
相場では「資金管理」がとても重要です。
「資金管理!?これができていないから9割の人が1年以内にいなくなる!!」の記事の中でもその重要性をお話ししました。
まだ読んでいない方、忘れてしまった方は再度両方の記事を読み返してくださいね。
損切りの大前提
今回は具体的な損切りポイントをお話ししていきます。
その前に損切りの大前提として
①損切り位置はエントリー前から必ず決める
②決めた損切り位置は絶対にずらさない
③決めた損切りは絶対に取り消さない
でしたね。
損切りポイントを設定する場合、厳密にはエントリーの根拠が明確でないと損切りポイントは決められません。
何となく上がりそうだから買う、下がりそうだから売るトレードをしている方は、そもそもそれは投資ではなく、ただのギャンブルです。
エントリー自体をすぐに見直しましょう。
トレンドを考慮した損切りポイント
まずは「ダウ理論とエリオット波動から学ぶ!!」の記事でお話しした上昇トレンド、下降トレンドを根拠としたエントリーの場合です。
日経225先物の15分足チャートです。
上昇トレンドが継続しているので、買いを考えていきます。
例えば、下記①のところで日経225先物を買ったとします。
上昇トレンドが継続するのを前提でエントリーする場面です。
「ルールを決めてピーク(天井)・ボトム(底)ラインを引く!!」でお話ししたように、このチャートでは直近7本の高値を超えたらボトムが確定するとした前提でピーク・ボトムラインを引いています。
直近7本の高値28270円を超えた価格28280円(赤の点線)を付けたため、エントリーしたローソク足の7本前のローソク足が直近ピークから一番安い価格である28190円でボトムが確定しました。
この場合は、ボトムが確定した価格28280円で買いエントリーしています。
ボトムが確定したことにより、まだ上昇トレンドが継続し、更に上に株価が伸びるだろうという前提、根拠で買いエントリーすることになります。
そのためこの前提、根拠が崩れるところは、直近のボトムを付けたオレンジの水平線、28190円を下回ったところが損切りポイントです。
この損切りを守れないと「次は2つ前のボトムが支持線として機能するかも!?」と躊躇し、2つ前のボトムもあっさりと割り込むと、「3つ前のピークが支持線となり、反発するかも!?」と損切りをためらうとどんどん含み損が増えて、ますます損切りができなくなります。
上記オレンジの水平線が全て支持線となりますが、支持線を次々に割り込んで行くという事は上昇トレンドから下降トレンドに転換してきているサインと言えます。
最初に設定した損切り位置は必ず守りましょうね。
今回は利益になりましたが、実際に損切りになった場面も見てみましょう。
次は日経225先物の1時間足チャートです。
下降トレンドが継続しているので、売りを考えていきます。
エントリーの根拠からです。
下降トレンドが継続しており、直近7本の安値を下回った価格28510円を付けたので、28780円のピークが確定し、下降トレンドが今後も継続する前提で28510円で売りエントリーしました。
安値は28400円(最大含み益110円)までありましたが、すぐに反発し上昇してきました。
直近のピークである28780円を上回ると下降トレンドが崩れるので、このラインを超えたところに損切りポイントを設定します。
28510円で売りエントリーし、28790円で損切りしたとすると280円のマイナスとなります。
その後、29310円の高値まで上昇しています。
もし損切りしていなければ800円の大きなマイナスになっています。
事前に決めた損切り、規律を守ることで今後も相場を続けて行くができます。
ゴールデンクロス・デッドクロスを使った損切りポイント
次に移動平均線の短期線5本、長期線25本を使ったゴールデンクロス・デッドクロスの売買を見てみましょう。
短期の移動平均線が、長期の移動平均線を下から上に突き抜けることをゴールデンクロスと言い、上昇に転じるサインと言われます。
反対に、短期の移動平均線が、長期の移動平均線を上から下に突き抜けることをデッドクロスと言い、下落に転じるサインと言われます。
黄色が5本移動平均線、青色が25本移動平均線です。
ゴールデンクロス28980円で買い(黄色の点線)、デッドクロス29720円(赤の点線)で決済、740円の利益になりました。
利益が出ているのであれば、もちろんデッドクロスまで待つ必要はありません。
引き続き、ここではシグナル通りにエントリーしてみます。
デッドクロスになったので、今度は29720円で売り(黄色の点線)、29870円(赤の点線)でゴールデンクロスになったので150円の損切りとなりました。
売った根拠はデッドクロスでしたね。
デッドクロスが売った根拠であれば、損切りポイントは必ずゴールデンクロスで決済しないといけません。
ゴールデンクロスに転換する前に他の根拠があって損切りする場合はもちろんOKです。
損切り、規律を守るとはこういうことです。
引き続きシグナル通りにエントリーをしてみます。
ゴールデンクロス27840円で買い(黄色の点線)、デッドクロス28380円(赤の点線)で決済し、540円の利益となりました。
今回の場合も「ダウ理論とエリオット波動から学ぶ!!」の記事でお話しした結果となりました。
3回のエントリーの内、2勝1敗となりましたが、上昇トレンドの場合は、買いのみを考えると損切りにならずに済みましたね。
MACDを使った損切りポイント
次はMACD(マックディー)というオシレーターを使った場合の損切りポイントを見ていきます。
MACDは1970年代後半にアメリカの機関投資家であるジェラルド・アペルによって発明されたテクニカル指標です。
パラメーターは一般的に使われている短期EMA(指数平滑移動平均線)12、長期EMA(指数平滑移動平均線)26、シグナルSMA(単純移動平均線)9に設定しています。
計算式
MACD=短期EMAー長期EMA
シグナル=MACDのSMA
MACDは、トレンドが出ている時は有効に機能するものの、レンジ相場には弱いという特徴があります。
今回はトレンドに関係なく、MACDとシグナルのゴールデンクロスとデッドクロスだけを使った売買になります。
青のラインがMACD、オレンジのラインがシグナルです。
ルールは、MACDがシグナルを下から上に突き抜ければゴールデンクロスで買いサイン、MACDがシグナルを上から下に突き抜ければデッドクロスで売りサインとします。
日経225先物1時間足チャートです。
1時間足チャートでは上昇トレンドになっています。
青のラインが下からオレンジのラインを上に突き抜けた(縦の黄色ライン)足の次の足の始値で買いエントリー。
青のラインが上からオレンジのラインを下に突き抜けた(縦の黄色ライン)足の次の足の始値で売り決済。
28000円で買い(黄色の点線)、28370円で決済(黄緑の点線)、370円の利益となりました。
MACDのシグナルで買っているので、売りのシグナルが出れば利益確定します。
買った根拠はMACDのゴールデンクロスです。
売りポイントもデッドクロスで決済しました。
デッドクロスのサインが出る前に他の根拠があって決済する場合はもちろんOKです。
引き続き次の場面です。
青のラインが下からオレンジのラインを上に突き抜けた(縦の黄色ライン)足の次の足の始値で買いエントリー。
青のラインが上からオレンジのラインを下に突き抜けた(縦の赤ライン)足の次の足の始値で損切り決済。
29150円で買い(①)、29100円で損切り決済(②)、マイナス50円の損切りとなりました。
ここから反転してきている形となっていますが、MACDのシグナルで買ったので、MACDのシグナルで売ります。
次もシグナルが出ればエントリーします。
青のラインが上からオレンジのラインを下に突き抜けた(縦の黄色ライン)足の次の足の始値で売りエントリー。
青のラインが下からオレンジのラインを上に突き抜けた(縦の赤ライン)足の次の足の始値で買い戻し決済。
28280円で売り(①)、28000円で買い戻し決済(②)、280円の利益になりました。
次で最後のエントリーです。
青のラインが上からオレンジのラインを下に突き抜けた(縦の黄色ライン)足の次の足の始値で売りエントリー。
青のラインが下からオレンジのラインを上に突き抜けた(縦の赤ライン)足の次の足の始値で買い戻し決済。
29600円で売り(①)、29110円で買い戻し決済(②)、490円の利益になりました。
4回のエントリーの内、3勝1敗となりました。
今回は日経225先物の4時間足、1時間足、15分足チャートを例にあげましたが、時間軸を日足、5分、1分足等、色々とご自身でも検証してみてくださいね。
損切りポイントの設定は、以上にようにエントリーの根拠が明確であれば、簡単に設定できますね。
今後も相場を続けて行くためにも、エントリー前に損切りポイントを必ず決め、株価が損切りポイントに到達したら確実に損切りを実行してくださいね。
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